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ロドスタのボアアップエンジンを製作するとき、メジャーな選択肢としてマーレーピストンがありますが、
聞くところによるとピストンピンのクリップが異様に硬いらしい。
ラジペン等でつまむ「返し」も無く、似たような工具で縮める事もできず、
とにかく地道にドライバーでコジッて入れていくしかないようです。
「唯一、憂うつな作業やね」という某店主の言葉と、たまたま友人が手元にマーレーを持っていたのがきっかけで、
クリップを楽しく装着する(笑)SSTを考えてみました。
手元に来たマーレーのクリップを早速拝見。
むう~ホント硬いですな。純正の倍くらい?これをコジッて入れるなんて信じられないです。
私がやったら工具を滑らしてピストンの棚に傷を入れたり、自分の手をブッ刺して間違いなく流血ざたになると思う。
で、1週間後。構想がほぼ固まったので、ウエダパワーサービスに行ってきました。
こんな感じで...と作っていただいたモノは2点。
①クリップをピストンピン径に縮めるカラー。(以下カラー)
中はテーパー状になっていて、底部まで押し込むとピストンピン径になります。
②ノーマルのピストンピンにシャフトをさし込んだもの。(以下シャフト)
シャフトはカラー内側の位置決めとクリップの押し込みを同時に行います。
ノーマルピストンピンにささった細いシャフトは、
マーレーピストンピンの内側に5/100mm位のクリアランスで差し込まれる寸法になっています。
では使い方を紹介。
1.組み付けグリスかオイルを塗ったカラー内にデフォルトのクリップを挿入。
2.指やワッシャーなどで徐々に縮めていき、カラー底部まで押し込む。
底まで押し込んだ状態。
3.ピストンにピンを組み込み、クリップの入ったカラーを置く。

4.シャフトをピンに差込み、カラーを軽く保持した上でシャフトの頭を軽く叩く。
叩かなくても手のひらで押し込んでも良さそう。
以上でクリップはパチンという音と共にピストンの溝にはまります。
こんな感じでかなり簡単にクリップを装着できますので、
指や手を痛めた経験のある方ならその便利さも分かっていただけるのではないでしょうか?
今回はステンの廃材と余ったノーマルピストンピン流用での試作でしたが、
結構使えそうなSSTだと思い作っていただいたウエダさんに相談したところ、1セット5000円位でカラーとシャフトが作れるとの事。
欲しい方いらっしゃいます?
希望者が最小ロット(5セット)集まる様でしたら、もう少し設計を見直したものを作ってもらおうと思っているのですが。
かなりコアなSSTですけどね(笑)
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